地域包括ケア病棟は医療再編でトレーニング場の役割も

医療再編により総合診療のスキルを有する医師が地域包括ケア病棟で活躍するケースも多いです。
たとえば、在宅患者の急性増悪例は総合診療医が主治医として担当します。
自院の急性期病棟からの転床の場合は急性期病棟の主治医が継続してみていくものの、合併症が多い場合や在宅復帰が難航する場合に総合診療医がみたほうがいいと主治医が判断したケースでは引き継ぐこともあります。
これは、高齢者が訴える不定愁訴の中から、治療すべきことを見極めるには総合診療的な視点がどうしても必要になるためで、地域包括ケア病棟は総合診療医の力を発揮するのに最適な場所です。
アメリカでは、病院の総合内科医がホスピタリストとして病棟での診断や管理をおこなっていますが、日本の場合は外来や救急外来をおこなうのが一般的です。
そのため、地域包括ケア病棟は総合診療医が入院医療に携わりキャリアを積む格好の場になります。
時間をかけて入院患者の状態を診ていくことは総合診療医としてトレーニングを積むのに有効であり、若い医師が提携型医療を経験するにも最適です。